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2007.09.28

+ Jリーグの理屈ってよくわからんな

ACLが挟まるために過密日程になった川崎が、23日のJ1第26節柏戦で先発を8人入れ替えたことに、Jリーグの犬飼専務理事が噛み付いたという話。ナビスコカップとの絡みでこれまでもときどき議論になっていたJリーグ規約第42条が、今回も出てきた。

第42条〔最強のチームによる試合参加〕

1 Jクラブは,その時点における最強のチーム(ベストメンバー)をもって前条の試合に臨まなければならない.

2 第40条第1項第1号から第3号までの試合における先発メンバー11人は,当該試合直前のリーグ戦5試合の内,1試合以上先発メンバーとして出場した選手を6人以上含まなければならず,詳細に関しては「Jリーグ規約第42条の補足基準」によるものとする.

[Jリーグ公式サイト:Jリーグ規約より引用]

リーグ戦直前5試合が対象なので、川崎は柏戦においてこの規約に違反したわけではないのだが、おなじみの川崎先発メンバーでなかったことが犬飼の気に障ったようだ。

柏戦で8人替わったというから、前節、9月15日の大分戦のメンバーと比較しての話だと思ったら、19日のACL準々決勝対セパハン第1戦と比べているらしい。第42条で想定されている直前5試合はリーグ戦だからACLは対象外だろう。ちなみに大分戦からだと7人の入れ替えになる。8人と7人の差は、直前5試合という条件とはまったく関係ないのだが、ACLがこういった規約に想定されているかを確認するために書いてみた。なお、「8人」はマスメディアの報道によく出てきた数字で、報道を見るかぎり、犬飼は主力選手が出ないことに文句は言っていても、数字を挙げて発言したかどうかははっきりしない*1

この件がまったく判らないのは、なぜ川崎フロンターレが犬飼専務理事に怒られているのかということだ。川崎は規約に抵触していません、終了、でいいのではないのか。鬼武チェアマン、さらにはJリーグにとどまらず、サッカー協会の川淵キャプテンも犬飼に同調しているという。鬼武チェアマンは火消しに回ったようだが。

Jリーグ1部(J1)川崎が23日の柏戦で大量の主力メンバーを温存した件について、鬼武健二チェアマンは28日、川崎の武田信平社長との会談後に「やむを得なかったと判断せざるをえない」と話し、クラブ側に理解を示した。

[スポーツナビ やむなしと判断 川崎の主力温存でJリーグより引用]

それでも、「やむを得ない」では川崎が何か悪いことをしているように見える。規約を基に是非を判断していないということには変わりない。第42条は、実際の悪影響はさておき、公式戦のレベルを維持するよう努めることで、Jリーグの価値を高めようとの精神が基になっているのではなかったか。ACLを勝ち抜くことは、Jリーグのレベルの高さを示すことであり、Jリーグの価値を高めるだろう。つまり、仮に精神を根拠にしたとしても、ACLに全力を尽くそうとする川崎にも言い分があるように思う。ましてや規約に反しないように、リーグ戦にも配慮しているのである。Jリーグ幹部ならば、怒る前に実状と長期短期の戦略にズレがないか検証するのが先ではないのか。これだったら「サポートしてやったのにセパハンに負けやがって」と八つ当たりして怒っている方がまだ理解できる。それが、12日間で、イランまで往復し、Jリーグ2試合、ACL2試合のすべてに先発した川島、伊藤、谷口に対する八つ当たり怒りであっても、だ。

なお、来年のACLで横浜FCが同様の言いがかりをつけられないよう、YFSCの坂本社長には来月の実行委員会で言質を取るくらいの働きを期待したいところだな。

Tags: football

*1 川淵キャプテンの発言にはあるようだ。→http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/soccer/87093/

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